コンサートホールではなく野外やイベント会場の中でクラシック音楽の生演奏をする機会があります。
音楽を聴く目的で人が集まっていない場所での演奏は演奏者にとって不安が一杯です。
その苦労の内容をご紹介します。
- 演奏の依頼を請けた時点でイベントの内容や主旨、演奏の環境がわからないことが多い。
- 音楽のことを知らない担当者の場合は事前の打ち合わせも当てにならないことがある。
- イベントの環境やリクエストの内容に応えるのが難しく、なぜ自分に(自分の楽器に)演奏の依頼が来たのか理解に苦しむことがある。
- 音楽のことを知らないスポンサーが一方的にリクエストを出してこられた場合
どの程度それを遂行しなくてはならないのかわからず、必死に楽譜を探し苦労してプログラムに盛り込んだら、別にどっちでもよかったなどと後から言われてガックリくることがある。
- 会場にいって演奏のセッティングがまるでクラシック音楽に適さなかったりして戸惑う。
何があってもある程度対処できるように早め早めに会場入りするようにする。
- 野外の場合、暑ければ楽器の音程が上がってしまうし、汗で手が滑る。
寒ければ手がかじかんで動かなかったりする。
演奏の衣装は、男性はタキシードや燕尾服なのでとにかく暑い。
女性は肩や腕の露出したドレスが多いので寒さに弱い。
風で楽譜が飛ぶのはよくあることなので洗濯バサミは必需品。
- 上記のように裏でなにがあろうとも、聴衆は事情をいっさい知らないわけだから絶対恥ずかしい演奏はできない。聴衆と演奏家は一期一会、目の前にいるどんな人にも演奏を楽しみ満足して欲しいから
舞台に立ったら全身全霊で演奏する。
- 演奏が終わっても、聴衆がどんな感想だったのかわからないことが多い。
演奏の音響やイベント会場の中での生演奏の役目は十分だったのか主催者が満足したのかもわからないことが多い。
お客の反応がイマイチだったと落ち込んで帰っても、後日すごく良かったなどど言われることもあれば、手ごたえがあったと満足していたら、あとで会場のアナウンスがうるさかったとか、PAの音量が大きすぎたなどと聞くこともある。
コンサートホール以外の演奏は本当に神経を使うのです。
でも普段コンサートを聴く機会のない人に演奏を聴いてもらい、感動してもらえたり、また聴きたいといってもらったりすると本当にうれしいです。


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